こんにちは。
今から40数年前の話です。
僕が小学3年生から4年生までの間の出来事。
3年生の新学期に、転校生が来ました。
しばらくして、その子と仲良くなり友達になりました。
そして、ある日突然・・・
僕はその子から、いじめられたのです。
あまりの突然のことで、え??え??
という感じでした。
さっきまで仲よく遊んでいたのに・・・です。
なんかの冗談だろ??
というのと、戸惑いで頭真っ白になりました。
そいつは笑いながら「おまえの泣き顔が見てみたい」と言ってきた。
本気で言っているのか信じられなかった。
その笑い顔が、とてつもなく不気味だったのを覚えている。
いじめというのは、ある日突然やってくる。
さっきまで笑いあっていた、とか楽しく遊んでいたとかから急に。
その日から、いじめが始まった。
そいつのいじめは、学校の教室ではやらない。
放課後、一緒に家に帰ってからでした。
2人で遊んでいる時限定だ。
人目に付かないようにかもしれない。
当時の僕は大人しく、相手の言いなりになっていた。
奴は色々命令してきた。
家の前の下水に奴は立小便をした。
その下水の泥を、僕の自転車に塗り付けた。
あまりのひどさに、僕は泣き出した。
洗っても洗ってもくさい匂いがした。
それを見て奴は嬉しそうに、ケタケタ笑っていた。
それから僕は、下水の中に潜り込まさせられた。
街中で、うさぎ跳びやらされたりもされた。
だんだんエスカレートして
今度は、ぱんじゅう屋さんからぱんじゅうをタダで貰って来い!
あの女の人に結婚しているか聞いて来い!
さすがにそれは無理なので、お店に行ったふりをしたり
その女の人に近づいてすぐUターンして、聞いてきたふりをした。
戻ってきた僕に、どうだった?と聞いて
僕は「すごく怒られたよ!」と言ったら
奴は嬉しそうにケタケタ笑っていた。
奴の家に遊びに行ったら、必ずキャッチボールをやるんだ。
キャッチボールといっても普通のじゃない。
近い距離から思いっきりボールを投げつけてくる。
ぶつけるように投げてくるんだ。
怖くて受けるのもキツイ。
ある日、奴の従弟が遊びに来た。
僕と同じくらいの年の女の子。名前は1回しか聞いてないが今でも覚えている。
僕とその子と奴の3人で遊んだ。
ちょうど奴が、その場から一瞬いなくなった時に
その子が僕にこう教えてくれた。
「奴が僕のクラスに転校する前の学校で、〇〇君(今でもその名前を覚えている)
という子がいて、奴はその〇〇君をイジメて毎日泣いて帰っていたんだよ」と。
・・・つまり、僕は次のターゲットだったわけだ。
最初から奴は僕を狙っていたのかもしれない。
そんなこんなで3人で遊んでいたけど、奴はその女の子を泣かせていた。
(何をしたかは覚えていない)
クラスの子から
「おまえ、アイツの召使なんかになるなよ。嫌なものは嫌と言えよ」
と助言してくれた。
その子は、勉強も出来るしケンカも強い子だった。
僕は、勉強も出来ないし体も小さく弱い子だった。
嫌とは言えず何にも抵抗できなかった。我慢して言いなりになっていた。
またいつものように奴と遊んでいた。
そいつの家で遊んでいたら、僕に嫌がらせしてきた。
それを見ていた奴の母親が奴をビンタしたんだ。
奴は転げまわって、泣いて僕に謝ってきた。
もうこれでイジメは終わると、僕は快く許してあげた。
・・・大人しかったのは3日くらいでした。
またいつもの状況に戻る。
学校から帰って少し経つと、奴が電話で僕を呼び出すんだ。
そして僕は奴の家に行くという流れ。
毎日その状況を見ていた、ばあちゃんが
「またあの子から電話来てるよ。あんたあの子嫌いなら
今家に居ないと言っとくかい?」
うん、今居ないと言っといて。
この時、居留守という技を覚えた。
これで何度かいじめを回避できた。
そして、9月4日は奴の誕生日。
一週間ほど前から、奴の誕生日会に呼ばれた。
正直行きたくなかった。
日一日と誕生日に迫ってくるにつれて憂鬱になる。
あと3日後にはもう心臓バクバクで、すごく苦痛だ。
ついに明日、誕生日会になった。確か日曜日で学校休みの日だ。
当日、行きたくなくていてもたってもいられなかった。
絶対無理。家を出ようとするにも身体が言うこと聞かない。
吐き気もしてきてもうダメだ。部屋に籠っていた。
誕生会の開催時刻過ぎた頃、奴から電話が来た。
ばーちゃんに出てもらう。いないと居留守を使ってやり過ごす。
なぜ、ここまでの拒絶反応が出るのかは
あの頃の僕にはわからなかった。
今思えば良く分かる。
誕生日会は、友達何人も来て楽しく過ごせていたことだろう。
いつものいじめなんか無いし、ケーキ食って料理食って平和に楽しめたはず。
しかし、それが怖かった。
皆いるところでは楽しく、2人になったらイジメる・・・裏表が怖かった。
そんな奴の誕生日を祝うなんて、とてもじゃないけど出来ない。
で誕生日会をすっぽかした。翌日学校に行きたくなかった。殺される。
なんとか言い訳したのかどうしたのかは覚えていない。
たぶん具合悪くて行けなくてごめんとかだったと思う。
それからも、いじめは続いた。
ばーちゃんの居留守作戦でやり過ごしてたら
今度は、奴が家まで付いてくるようになった。
一旦家に着いてランドセル置いてから一緒に奴の家に帰る・・・
奴は玄関前で待っている。僕は裏口から逃げた。
ばーちゃんが奴を追い払った。
そんな日が続いたある日、学級会の時間があった。
学級会は週1で、1時間使ってクラスの問題や話し合いをする時間です。
奴は僕が遊ぶ約束を破ることと、居留守について議題を出した。
まるで裁判か取り調べのような時間でした。
奴「昨日、遊ぶ約束したのになぜ約束破ったの?」
僕はそれについて言い訳をした。
奴「じゃ、一昨日は?3日前は?4日前は?5日前は?
僕は適当に言い訳したけど、ネタが尽きたので黙秘していた。
そこへ以前、僕に自助言してくれた子が
「〇〇君は、おまえとは遊びたくないんだよ!」
と言ってくれた。
奴「遊びたくないなら、遊びたくないと言えばいいだろ」
僕は弱気でそんなこと、口が裂けても言えなかった。
すると先生が・・・
「〇〇君は、優しいから遊びたくないなんて言えなかったんだよ。
我慢してずっと遊んでくれていたんだよ」
先生「これからも、奴と遊びたいかい?」
僕「うーん・・・遊びたい(本当は絶対遊びたくない)」
先生「それは、本心かい?奴に気を使っているのかい?」
僕「・・・遊びたくない」
絞り出すような声で言った。
・・・たしかこんなやり取りだったと思う。
それ以降、イジメがぴったり無くなった。
奴とも遊ぶことも無くなり、翌年から誕生会も行かなくなった。
子供の頃から、嫌なものは嫌とはっきり言えない性格は
今でも根強く残っています。
仕事では負担になるので訓練して、言えるようにはなってきました。
あの時もハッキリ「遊びたくない」と言えれば
また違った展開になっていたことでしょう。
イジメた奴は覚えているかどうかは分からない。
多分記憶に無いかもしれない。
イジメられた側は、ハッキリ記憶にある。
まるで昨日の事のように覚えているんだよ。
イジメた奴の誕生日も。
おしまい。









































